【朗報】新型スープラ90系開発秘話 こうしてスープラは生まれ変わった

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【朗報】新型スープラ90系開発秘話 こうしてスープラは生まれ変わった

2019年ついに新型スープラ90系が販売になりました。販売に至るまでの開発の苦しみ。新たな企業との共同開発での苦難の道。トヨタ自動車の開発はいつだってチャレンジャーで一筋縄ではいかない開発ばかりです。記憶委新しいのが、86とBRZの共同開発です。この時もエンジニア同士のいざこざが絶えませんでした。対日本人ですらそのような結果なのに、今回は、外国人がパートナーです。果たしてどうなるのでしょうか。

出典:http://www.photo-ac.com/

新型スープラ90系開発秘話

新型スープラはATしか存在しない!その理由は?

新型スープラはATしか存在しない!その理由は、至ってシンプルです。軽いから。それが答えです。何とも拍子抜けの回答ですが、この言葉は実に奥深いです。スープラの歴史を知っている人には、納得のいく回答だったことでしょう。スープラは、エンジンの大きさもあり、常に車体重量が一般のスポーツカーよりも1トンほど重たいことがデメリットとして言われ続けていました。今回はそれを打開すべく軽さに重きを置いて開発していたんだと言います。トヨタ自動車は、MTを持ち望んでいる声は理解しているが、まずはATを乗ってほしいと語っています。今回の売りは、制御ロジックにあると言います。そこらへんも今回の見どころと言えると思います。 1

BMWとのコラボ

今回、新型スープラ90系を開発するにあたって、BMWと共同開発を行っています。これには、スープラファンも驚きだったことでしょう。ファンが衝撃を受けるよりも、天下のBMWを口説くのにかなりの時間と労力を要したようです。開発責任者の多田氏はこう語っています。

ひたすら説得ですよ。スープラはこうしたいと説明し続けて、できないと言うとウチのエンジニアやデザイナーを連れていって、どうすればできるんだと議論する。

最初は、トヨタ自動車のことを眼中なしといった感じで、かなり冷遇していたようです。しかし、トヨタ自動車の開発陣は、ポルシェに負けない車作りが今の時代に必須と感じ、そのためにBMWの力が必要だと感じたようです。つまり、BMWは、現在唯一直列6気筒エンジンを使用している会社なので、トヨタとしてもその技術が是が非でもほしかったと思われます。スープラの進化には、V型6気筒エンジンでは、ターボ性能を十分に発揮できなく、進化した直列6気筒エンジンでないとターボの性能を引き出せないことがわかっていたからだと思います。BMWのエンジニアとは、すべては論理的に説明し、時には露骨に比較して見せました。こうしてBMWのエンジニアであるドイツ人に徐々に認められ、コミュニケーションの質が変わってきたと言います。ようやくスタートラインに立てたということでしょう。多田氏は、サッカー選手が海外で認められるときのような感じという。すべては実力、結果、成果であり、それ以外は何も必要ない。欧米のシビアな現状を垣間見た気がしました。 2 3

トヨタが考えるFR像とは

新型スープラ90系の開発責任者である多田氏が考えるFR像とは、どんなものだろうか。多田氏は、対談でこう語っています。「ニュル(※)よりも大半を一般道のテストに費やしました。とにかく山で楽しいクルマです」スープラは、スポーツカーであり、レースありきの車であることは、変わりないと思う。しかし、開発者は、さらにその上を考えていて、レーサーだけのスープラではなく、一般の方でもスープラで山でも楽々走れる車。これを楽しい車と表現していますが、本来車好きというのは、そうであると思う。レースで勝つことがうれしいのではなく、愛車を操り道路を自分の手足のように操り走ることに市場の喜びを感じる人種である。多田氏は、これを購入してくれたオーナーへ伝えたかったのではないかなと思うのです。つまりそれがトヨタの考えるFR像なのかなと思うのです。 4

※ニュルブルクリンクでのレースのこと。

まとめ

ついに新型スープラ90系が発売になりました。この日をファンはどれだけ待ち望んだことでしょう。今回のスープラの開発にあたって決して平たんな道のりではありませんでした。開発責任者多田氏をはじめとするトヨタ自動車の開発スタッフの執念のたまものだと思います。今回ATのみに販売を絞ったのも確固たる自信の表れだと思います。すべては、楽しくなる車づくりのためです。今後もスープラから目が離せません。